「ありがとう⋯⋯!波留さん!」


笑顔で波瑠さんに言う。



「ふふ。私に言うんじゃなくてこの方たちに言いなさい」




そうだった。



私を引き取るって言ってくれたのはこの人たちだ。



「ありがとうございます!」




そういうと笑顔でうなずいてくれた。




どんな未来が待ってるんだろう⋯⋯。





感じたことのないこのドキドキにどうすればいいか戸惑っていたけれどこういう感覚は嫌いじゃない。





むしろ好きかも。




これから、どんな生活が待ってるんだろう。




施設から新しい世界に飛び出すなんて。




でも、今までお世話になった施設から離れるのも寂しいなぁ。