「うん。矢吹くんに心配かけたくなくて……それにいじめられてるって知ったら嫌われちゃうかなって思った。」


「ひなちゃん……」



辛かった……


矢吹くんと話せなくて……



わたしの目からは再び、涙が溢れる



体が何だか温かいな。



温かいのはきっと矢吹くんが
わたしを抱き締めているからだ。



「俺だってひなちゃんと話せなくて辛かった。心配とかそういうの考えないで、俺を頼ればいいんだよ。
もう俺から離れんな。」



「矢吹くん……はいっ!」



気がついたらわたしも矢吹くんの
背中に腕を回していた。


よかった。仲直りできて……


矢吹くん、温かい……。


ずっと、ずっと……
わたしから離れないでいてほしい


それは友達だからそう思うのかな?


それともーーー