「だから、私は凄く嬉しいの。まぁ、ちょっとは私が恋しちゃったら心菜が一人になるかもって不安はあったんだけど⋯⋯」


苦笑いで言う花音。



やっぱり、あったんだね。




ごめんね、花音。





「でも、その心配もなくなったなって⋯⋯」





「え⋯⋯?」





「だって、今は隼人もいるし南央もいるし、私が恋をしたっていつも4人でしょ?」





「⋯⋯そっか。うん、そうだね。結局いつも私の事ばっかり。私にも頼ってよ」




結局、私には花音だけじゃなくて他にも大切な人達ができたから花音も心が楽になったっていうことだよね。





本当に申し訳ないな。私も恩返ししたい。





「うん。ありがとう」





でも、良かった。やっと花音が自分のことに一生懸命になってくれて。