昔のかるた遊戯では、赤子や初心者へのハンデもあったが、今ではそんな思いやりは消え、スピードを競う男性型(女性も勿論いるが)のスポーツへと化し、和歌の文化を楽しむ気持ち、また歌人へ思いを馳せるなどという文化はまるでなくなってしまった。


それは、「競争相手をいかに出し抜いて利益を収集するかを原理とする近代社会の写し絵であ」る。


つまり遠回しに、競技かるたができたことで、百人一首は野蛮化してしまった、と言っている。


でも私は、それは少し違うのではないかな、と思う。