有り得ないっ!!


聞いてないっ!!



「倉橋って一人暮らしなの??」



「だったら何だよ?早く入れって!」



玄関で立ち尽くす私と、すでに部屋に入ってくつろぐ倉橋。


だってだって、一人暮らしの男の子の部屋に入るなんて、危険すぎるっ!!



いくら私だって、一応は女の子なんだし・・・。




「ホントめんどくせぇヤツ。」



そう言って玄関に向かってきた倉橋。



ガシッと腕を掴まれて、反射的にビクッとする体。



「何もしねぇから、入れって。な?」



急に優しい口調でそんな風に言われたから、思わず頷いちゃった。



「おじゃまします。」





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