私の手を、指を。 まるで、置いていかないで。とでも言うように。 ギュッ、っと。 弱く、でも確かに握った。 「どうしたの、葵くん。」 「いか…な、いで…」 「んー?」 優しく頭を撫でれば、安心したように目を閉じていく。 時々くすぐったそうに笑う君が好き。 「すき…」