─────── 君がいたら、夜だって寝れるかもしれない。 ───────── 「みーつーりー」 「かなめ…っくんっ」 「聞いていい?」 「どうぞ…っ」 「なんで光璃が泣いてんの?」 「ご、ごめ…っ」 「そうじゃなくて」 さっきみたいに、目を伏せて悲しそうな顔をした要くんはどこにもいない。 ただ私が泣いてるのを見てからかう要くんがいるだけ。 ただそれだけなのに、すごく安心した。