心の中でホッとした自分がいた


けどホッとしたのもつかの間で…



「……彼女なんか作らないよ。」


「え…?」



そのときの日向くんの表情と
言葉はずっと忘れられない…



スッとわたしの方を向いて



「…僕は絶対本気になったりしなから。」


その瞳は…表情はもう…揺るがない…


そんな感情持たないと言わんばかり…


この時、胸がえぐられるように苦しかった

先が見えないこの恋をどうしていいかわからないのと


どうして日向くんがそんなことを言うのか

出会った頃のわたしは日向くんのことを何一つ知らなくて、ただ好きって気持ちがあっただけ……



これがわたしと日向くんとの出会い


この日を境にわたしの恋は動き出した



けどその動き出した恋は無情にも先に進むことはないってわかってるのに



もう自分を止められなくて
日向くんへの気持ちが抑えきれなくて



毎日放課後の保健室に足を運ぶようになった