「ここが資料室。ま、あんま誰も使ってねぇんだけど。」 「ね、入ってみようよ。」 「え、なんで?」 「こーゆうの、 なんかドキドキしない?」 "ふたりだけの秘密みたい" 津村の目を見つめて 可愛らしく笑ってみせた。 津村の制服の裾をキュッと持って 資料室へ連れ込んだ。