-菜々side

ここどこだろ。あたし死んだんかな。まあいいや。でももう少しやりたいことやっとけば良かったかなと後悔が残ってるな〜。

暗いな…何も見えない。一人ぼっちなんか「…菜!!!」ん?なんか声した?耳をすませる。

「…菜々!!!」誰が呼んでるの?あたりを見渡す。『…誰!?誰なの!!!』「俺だよばーか」と前を見ると、ずっと会いたかった人。愛してた人。

「やっほ!菜々」『ッ…れ…蓮!!!!!!』蓮に抱きつく菜々。

『うわっ…蓮だ…蓮ッ』と涙を流す。蓮も菜々を抱きしめる。

「久しぶりにこんなことしたな」と菜々とおでこをくっつける

少し落ち着いて話をすることにした。

『あ、ねえ蓮、弟いたの?』「あ、うん、両親が離婚してさ弟と離れ離れさ」と苦笑いする蓮

「でもまさか菜々が…弟…陸と出逢うとはな~」『私もびっくりだよ、でも少しどこか蓮に似てた』と微笑むと蓮は菜々の方を向く。

「菜々。お前はここに居るべきじゃない。みんなの所へ陸のところへ戻りな」『ッ何でよ…やだよ…蓮…!!!!!!』

「菜々俺はお前が大好きだ。でも菜々お前は…お前の心にはもう決まってるんじゃない?」『決まってる……?』菜々は胸に手を添える

そうか。私には待ってる人たちがいる。そして"菜々辛かったら言えよ"私を救ってくれた人が待ってる。

『ッ蓮…ごめ…私ッ』ポンポン頭を撫でる蓮、

「謝らなくていい。ちゃんと…ちゃんと分かってるから」

蓮は何でこんなに優しいのだろう。私はあなたを好きになって本当に良かった。

『蓮!!!』チュッ)菜々は蓮にキスをする。

「ッ…///バカッ早くいけ!」『クスッ蓮ありがとう!またね!!!』菜々光のある方へ走っていった

「最後の最後であれか~」蓮は涙を流す

「愛してるよ菜々。……陸菜々を頼んだぞ」