-ガラガラ-

「緊急オペが必要です!」「その前に輸血準備を早く!」

オペ室のまえはみんなが祈っている。

陸は壁をなぐる。

奏汰は力をふりしぼって陸の元へ行く。

ガシッ)「奏汰!」と要。陸の胸ぐらを掴む。

「…奏汰!!!陸に当たっちゃダメ!!」と由仁が止める。

「…クッソッ」と手を離す。

タッタッタ)走ってくる音が聞こえる、「ハアハア菜々は!?」翼と雅が走ってくる。

「これから緊急オペだそうです」と愁。

「お前らそこどけ邪魔だ」と男が言う。

「誰?医者の人?」と真羽。「え…萊(らい)さん!?」と愁。

「久しぶりだな。」萊は元龍神の幹部。

「萊…頼むぞ。菜々を…」と翼。

「あぁ分かってる。奏汰!!!菜々を信じて待ってろ」そう言ってオペ室に入って行った。

「翼さん…すいません。俺のせいで菜々が…」と陸は頭を下げる。

「馬鹿野郎頭なんか下げんな。菜々がした事だ。アイツなら大丈夫だから」

皆黙って椅子に座る。雅はずっと廊下を行ったりきたり。

翼は奏汰の側でじっと待つ。

萊がオペ室に入り1時間たった時、鈴村組が捕まったと報告を受けた。

そして…何時間経ったのか、手術中の赤いランプがバチッと音を立てて消えた。