共学校だけど、男子とはあんまり関わらない。
「なぁ、今日クレープ食べに行かね??」
こいつ一人を除いては。
「全く、いい加減にその女みたいな味覚どうにかしたら?」
そう、こいつは超甘党なのだ。
しかも、私たちよりもだから相当なものだ。
「なんだよ、男は甘党じゃいけねぇのかよ!」
いや、そういうわけじゃないんだけど、
「だってあんた、ついでに辛いのもだめじゃん」
まだどっちも食べれます、ならわかるんだけどなぁ。
「だから、“あんた”じゃなくて、中田大輝っていう名前があるんですぅーー」
「あーーーー、はいはいうるs「うん、もうわかったから今日はクレープ行こうよ星果」
このうるさい私たちを止めてくれるのは、いつも咲月。
咲月に言われたらさ、
「……わかった。」
って言うしかないじゃん。
こんな可愛い子の頼みなんか断れません。