それは、寒い秋の頃の夕方でで、お姉ちゃんは、暗くてよく見えなかったけど、表情がなかった。どんな顔してるのかなんて、もう忘れてしまった。でも、何も無かった。目を合わせたら真っ黒なんじゃないか。と思うほどその雰囲気は暗くて、悲しいそうだった。
それでも、お姉ちゃんは本当は優しくて、綺麗で、私の憧れであった存在だったから、私の中では、ちゃんとした普通の私たちと何も変わらない女の子で、人間だった。