12才差なんて、気にもならない、とは思ってみたものの。


聖夜と一緒に歩いていると、やっぱり回りのは人が気になる。



「何をキョロキョロしてるんだよ。迷子になるぞ。」



今日は久しぶりのデート。


聖夜と一緒に暮らす事を決めて、必要な物を買いに来ていた。


あ、大きなベットは絶対必要だと思ったのに、今ので充分だと脚下されるし。


あれもこれもと選んでいると、俺が美莉を養えるようになってからだと言う。


父さんのカードで買えば問題ないのに。


絶対駄目だと怒られた。



聖夜が俺が専門学校卒業する迄、色々と我慢させるけど、俺を信じて待っていえ欲しいと。


分かってるよ。


服もブランド物は止めた。


お揃いのスリッパとマグカップを買い、お揃いのパジャマを買おうとしたら、直ぐに脱がせるから、必要ないと言われるし。



聖夜はいつも裸で寝るんだけど、私まで裸の必要があるかな。



父親所有のマンションだから、家賃は払わなくて良いのに、聖夜はバイト料から払っているのだ。



店長の給料は使わずに貯めておけと言うけど。


聖夜ばかりに負担をかけたくない。


だから、家賃は二人で払うことにした。


だって、店長の私の給料の方が聖夜のバイト料より、確実に多い。


私が色々と出すと言うと、聖夜は俺のカッコがつかないと拗ねる。


それは、それで、可愛いんだけど。


「新しい炊飯器を買いたい。」



今、炊飯器で出来る料理にはまっていた。



姉さんに色々と教えもらい、ここ最近色んな料理に挑戦している。


聖夜も美味しいと言ってくれてるし。



すぼらな私が普通に、料理、洗濯、掃除まで出来るようになったのだ。


両親は聖夜のおかけだと、息子のように思っている。


聖夜の家族とも大の仲良し。


何もかも上手く行き過ぎて、怖い。