「ええっ…」




私なんて学級委員やるようなタイプじゃないし…




他に、学級委員やりたい人とかいるでしょ!




そう思い、クラスへと視線を向けると、みんな私に懇願するような眼差しを向けていた。




「うっ…」




そんな目で見られると、断りの文句はたちまち失ってしまった。




他人に何かを頼まれると、断れない性格なのだ。




そして私は、小さくため息をつくと言った。




「…分かりました。学級委員やります…」




「おお!そうか、助かる!ありがとな水沢!」




先生はたちまち笑顔を見せると、グッと親指を立てた。