カッコいいのは事実だけどね。


ギャップ萌えみたいな?


最初はなんか緊張して集中できなかったんだけど、隼斗が一生懸命あたしに教えてくれるからあたしも頑張ろうと思えた。


今みたいに挫けそうになったり、自分が嫌になった時は、いつも励ましてくれてくれるんだ。


褒められたりとかはないんだけどね……!



「うん…」



隼斗の言う通り、間違いは減ってきているし、これなら欠点も取れないで夏休みを過ごせそうだ。



「テストまであと何日だっけ?」


「もう明日だよ」



もう一日しか残ってないのにまだまだ分からないところは山盛りであたしの気持ちは焦る一方。



「ここの公式は…こうやって解けば簡単に出来る」


「わぁ!!!本当だ!!できた!!」



自分で解けた時の達成感が
なんとも言えないぐらい嬉しい。



「んで、ここの証明は…暗記するしかねぇから赤ペンでノートに書いて覚えろ。
愛咲、記憶力はそんなに悪くねぇだろ?」



次々と適切なアドバイスをくれる隼斗。