翌日
「莉子、拓海くんが来てわよ。」え?
「ほら!」拓海が、私の部屋のドアの前にいた。
「お母様、どうして?」
「どうして?って莉子が、何か心配させたんじゃないの?」お母様は、私の部屋から出て行った。
「拓海、どうして来たの?」まだ、朝で眠くて、あんまり目が開いてないけど。
「昨日、あんな電話の切り方されて、心配しない方が無理だと思うけど。」拓海、少し怒ってる。
「ごめん。」でも、昨日聞いた話を話す気にはなれない。
「何かあった?」拓海、その優しい声は、
偽りの声なの?