「してないよ。俺が莉子のファーストキスの相手で、嬉しいんだよ。」拓海は、少し頬を赤らめて言った。
「な、な、何言ってんの!?」私は、きっと拓海より真っ赤なんだろう。
「莉子も嬉しいでしょ?俺がファーストキスの相手で。」拓海、私で遊んでるな。
「し、知らないっ。」私は、恥ずかしくて目をそらす。
「ははっ!莉子って照れると、素直じゃなくなるよね?」拓海が笑ってる。あんな眩しい笑顔、そんなに見ないな。
「・・・」私は、そんな姿に見惚れていた。
「あのキスはね、仲直りのキスだよ?
あれで、ちゃらね。」そういう意味だったのね。
「うん、分かった。」私は、まだ恥ずかしくて言葉が詰まる。