「おっしゃぁ!!」


「今までにないくらい良い球投げてんな、今日は」


「スランプ脱出したんすよ!和也さん」


「お、それは頼もしい」


「あっ!そういやこのスランプ、和也さんのせいだったんすよ!どうしてくれるんすか!?」


「は?俺…!?」


「そうっすよ!まったく…」


「ど、どういうことだよ!?」


「和也さん、そんなことどうでもいいから立ち上がらないで座ってくれません?俺もっと投げたいんすよ。ほら、早く」


「おおい!千秋!仮にも先輩に向かってーー…」


「和也!早く座れ!」


「かっ、監督まで…!!」



満点の星空の下、笑い声がこだました。



***



今日もボールを追いかける。


そんなキミを、



今日もあたしは追いかける。




*Fin.*