私は、彼の部屋のドアをノックした。

コンコンー

彼はすぐに出てきてくれた。

「えっ、あっ、講師!?」と大変驚いている。

「インターン候補のあなたの面談よ。良かったら付き合って」と私は言った。

ってか、この面談、ほぼ強制…。

さて、彼とは何をしようかしら?

「えーっと…?」と彼は言う。

「信じてないのね?ドッキリだとか思ってるわけ?そんなくだらないことしてる時間はないのよ!!私だって」と笑顔で言ってみた。

「いいんですか…?僕みたいなので…」と今度は言ってきた。

はあぁ、めんどくさい。

「とりあえず、どこか行きましょう?こんな部屋の入り口でお話は出来ないでしょ?」

と私が言えばなんとか納得してくれたようで…彼は部屋を出た。

そして、私達は廊下を歩き始めた。

「あなたとはこれからもご縁ありそうだから…真面目にしたいんだけど…何かしたいことある?」と私が聞けば、

「ショッピングしたいです!」なんて言われたもので、私は思わず固まってしまった。

「それって、私のこと…誘ってるってこと?」なんて私は口走っていた。