ケータイ小説 野いちご

初めての相手は無愛想上司




「何故、連絡をよこさない」



それは、まるで私からの連絡を待っているかのように聞こえた


まさか、と思いながらも
用事がありませんので、と
事務的に答える


「俺はお前に連絡する手段が無い」


…あ、そうだ
私は小山課長の携帯番号を知っている
登録はしていないが
あのメモ紙は持っている


『用があれば内線があります』


「休みや俺が外にいる時は?」


『事前に言っていただければ…』



私の対応が気に入らなかったのか
チッと舌打ちが聞こえてきた



「なら、今日、時間を作れ。6時に会社の前だ。忘れるな」


私の返事を待たずに
図面を持ち行ってしまった


なんなの?と思いながらも
勝手に予定を組まれてしまったと
グッタリしてしまう

断りたい、という気持ちが強いか
きちんと断ろうと、今日の約束をのんだ

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