「凄い人だったんだ。」


小さく呟いてから、空を見上げる。


正直、落ち込んだ。


携帯の中の大次さんは、あの肉眼で目にした時よりももっと輝いているし、本当に凄い成功者の香りがした。

だって、調べてみたら、ファンクラブ?みたいなのもあるみたいだし。




てか、会社員のファンクラブってなんだよそれ。


いくら大きな会社の社長だからって会社員なのは変わりないでしょ!


「モテるんだろーなー。」


はーだめだ。虚無感。劣等感。

こんな、ちょっと調べただけなのに、ここまで大ダメージうけるなんて。

こんなに、あいつとの格差が大きいなんて。



「はぁぁぁぁーーーー。」