「えぇー!そうなの!?」




 
 賑やかな部屋にシイナさんの声が響いた





「そうだったんた。てっきり私、倉庫の前にいたから皆のファンかなんかだと思って…
 なぁんだ、いってくれたらよかったのに」

 そう言って頬を膨らますシイナさんはどこまで可愛いんだろうか




「えっ、まってじゃあリノちゃんは誰かの彼女ってこと?」


 シーンと静まり返る部屋

へぇ、私がジンの彼女とは言いずらいわけね



「いいえ、特別に出入りさせてもらっているだけです。」


「そうなの?でも珍しいね、彼女じゃないのに出入りできるなんて」



「そうですか?」




 皆は、私がジンの彼女とは言わなかったことに驚きつつも、ほっとしたような表情をうかべる


 ふっ、やっぱり。


私がジンの彼女だって知られたくないんだ