「んんっ……」

浮上する意識に、あたしはそっと瞼を持ち上げる。


ここは……?

見慣れない天井に、あたしは不安になる。


ここどこ?
あたし、どうしたんだっけ……。


「痛いっ……」


起き上がろうとすると、頭と左目がズキズキと痛んだ。


ボフッ


諦めて、またベッドに横になる。


コンコンッ

「入るぞ、朱里ー」

「っ!!」


そこに入ってきたのは、あたしを助けてくれた、タスクだった。