「煩い!!静かにしてよ!!」

「……ごめん…なさい」


苛立ちから怒鳴る桜に、目に涙を溜めて頭を下げて謝るタケト。


そのままタケトは、身を縮めて桜の目に入らない部屋へと逃げるように入っていった。


視界からタケトが消えれば、深呼吸をして再びパソコンの画面へと集中する。


桜のこの行動は所謂ネグレクトというものだ。


しかし桜自身にその自覚はない。


だからか、更にどんどんと悪化の道を辿る桜は、ついには入ってはいけない奥へと足を踏み込んでしまった。


毎日検索していれば当然その内目新しいものも減るのだが、そうなると次はネットショッピングに没頭してしまう。


桜がはまってしまったのは美容関連のグッズだ。



ユウキを取った女より綺麗に。

ユウキが私の方へもう一度振り向いてくれる様に。



そんな思いからネットショッピングで美容関連のものを買い漁り。そしてカードで支払い。