「ん……」




目を開けると、私は地面に倒れていた。




「びっくりした……」




私はゆっくり立ち上がって、服についた砂を払った。




「そうだ!

 早く美咲ちゃんに知らせないと……!」




そう思い、もう1度桜の木を見てみると……




「あれ?」




桜の木は、もう虹色に輝いていなくて、ただの木になってしまっていた。




もう、虹色じゃない……




でも、虹の桜はここにあるって分かったし。




とにかく、美咲ちゃんにも教えてあげないと!




私は神社に戻るために、来た道を戻り、庭へ出た。




だけど……




「え……」




驚いて、私は足を止めてしまった。