ベッドの上に置いていたスマホの着信音が鳴り響く。


画面に表示された、あずの名前。


時刻はまだ19時過ぎ。


この時間なら彼氏と一緒にいるはず……。



「もしもし?」


『優月?』


「どうしたの?」


『ほら、昼間のことが心配で……。優月、LINEも電話もくれないからさぁ』


「彼氏と一緒だと思ったから。明日、学校で話せばいいかな?と思って。彼氏といるんでしょ?」



私はラグの上からベッドの上に座り直した。



『うん、まぁね。でも今、シャワー浴びてる』



シャワー浴びてるって、それってラブホか彼の部屋に行ってこれからヤりますよって言ってるようなもんじゃない。


そんな時には電話してくるなんて。


あずはいいなぁ。


ラブラブで。