深い眠りだった。


隣りから包丁の叩く音がする。

変わらない朝の音。


原田さんのお腹。


右手を見ながら思った。


柔らかいという感触でもなく。


命が宿ってる場所。


ヤベー。
まだ昨日の余韻が残ってるし。

あの緊張感。
今でも思い出すとドキドキする。


一つだけ聞けなかった事。

目が腫れていた…


余計なお世話かも知れない

隣りから聞こえてくる


いつもの軽快なリズムの音が俺を、安心させた。