そんな私の抵抗も虚しく、軽々と手をは

ぎ取られた。


そして、左手で頭の後ろをしっかりと抑

え、右腕を背中に回して、私を固定する

と、容赦なくキスを続けた。


乱暴と感じてしまうような、激しいキス

で唇を塞がれ、全身の血が騒いだ。


私は無抵抗のまま、縁側に押し倒されて

しまった。


熱っぽい眼差しで真上から見つめられ、

恥ずかしくて思わず目をそらした。


「…色っぽいな」

「…すげえ可愛い」


少しこもった低い声で囁かれ、これ以上

ないくらいに、顔が真っ赤になるのを感

じた。


『…琉聖くん…こんなこと…見つかった

ら叱られちゃう。神社で…不謹慎だよ』


この恥ずかしさから逃れたい。そう思っ

て必死で囁いた。


それでも琉聖くんは、蕩けそうな眼差し

で私を見つめると、またキスをした。


「…ヤベエ…止められんね」


そのまま、琉聖くんのキスに溺れた。


気づけば、空には、綺麗な星が輝いてい

た。


「一華…可愛い。可愛くなったな」


「誰にも渡さね、ずっと側に居ろよ」

『…うん…うん』


「オマエが、好きだ…」

『…私も…琉聖くんが好き』


星空の下、私達は誓い合った。