「だから、あたしが来たんです。
お兄ちゃんの代わりに」



「…………」



「もちろん、全世界にいるお兄ちゃんの読者さんを守るっていう使命もありますけど」



「……え?
使命?」



「だって、お兄ちゃん。
俺が寮に戻って原稿落として、全世界の読者が悲しんでもいいわけ?
とか、脅してくるから……」



「…………」



「あたしが守ることに決めたんです!」