「敦君って、趣味とかあるの?」


レモンサワー片手に、麻衣って子は質問してくる。


「いや特に…。」


「へぇー珍しいね?」


この場が楽しくない。

そんな顔を堂々と見せながら、言った。


「亮?お前なぁ!」

トイレ行く途中の、廊下で亮に食いつく。


「麻衣、可愛いだろ?」


そういう問題じゃねぇって!


「言っとくけど、俺は一人になりたいんだからなっ!」


「…?」

何かを思い出したかのように、亮は言った。


「敦!それをわざわざ言いに来たのかよ?」


酔いがすっかり回っている亮。
でも、

「淋しいって顔に出てるぜ?」


真剣な目つきで言った。