急に課題なんて言われて皆困っているが困っていない生徒が３人
それは睦月、咲希、優翔だ

まず最初に優翔が魔法を唱えた
「ムーヴ…」
咲希も続けて同じ魔法を唱えた
「ムーヴ!」

二人が唱えると何処からともなく机と椅子が飛んできた
そして二人の前で止まった

「二人とも早いわね
やっぱり私よりも魔力が強いだけあるわ…」

少しざわついた教室が静かになるとさっきとは違うことに気づいた

「えっと、睦月さんいつ机と椅子を運んだの
特に唱えてないみたいだし…」

「あっ、その事ですね
簡単なことですよ
これくらいのことは私は詠唱破棄でできます」

「詠唱破棄って…
それってかなりの魔力が無いと出来ませんよね?
もしかしてあなたですか…？
未知の魔力を持っている生徒は…」

「別に未知の魔力では無いと思いますが…」

また教室がざわついた
何人かの生徒は同じように低級魔法である“ムーヴ”を唱えていたが誰も机と椅子を運ぶことは出来なかった

それから10分後、何人かの生徒は上級魔法を唱えて机と椅子を運び、また何人かは、ペアを組んで机と椅子を運んだ

そうしてみんな無事に第一の課題をクリアすることが出来た