「でもまぁ、とりあえず補習は回避できたし?夏休みは満喫できそうだね」



けれど、呑気にヘラヘラと笑う私とは裏腹に、何故か驚いたような表情をしたミドリ。


その様子に、私は思わず首を傾げてしまう。


え、何?私、何か変なこと言った?



「美月……あんた、テストが終わった安心感で、スッカリ忘れてるでしょ……」


「へ?」


「例え補習がなくとも!夏休みが丸潰れになる、とある“地獄の実行委員会”があるってことよ……!」


「……地獄の、実行委員会?」