ケータイ小説 野いちご

はちみつ色の太陽

 





「あっつー……」


「この学校、教室にもエアコンつけてほしいわ」



6月の終わり、梅雨明け間近の茹だるような暑さに今日もミドリと二人で愚痴を零した。


日下部くんと契約を結んでから早一週間と少し。


初日こそ上履きを隠されたりと色々あったけど、今日までなんとか大きな怪我もなくやってこれたのは、意外にも日下部くんが履かせてくれた上履きのお陰だった。



「そういえば、新しい上履き届いたんだって?」


「あ、うん。昨日の夜に家に届いて、だから今日から晴れて新しいやつ」


「へぇ。でも、あのままでも別に良かったのにねぇ?ミッキーマウスな美月を、漸く私も学校中の女の子たちも見慣れてきた頃だったのに」



 

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