ケータイ小説 野いちご

はちみつ色の太陽

 



ズキズキと痛む頭。

未だに気怠い身体を持ち上げて、心配そうに私を見るミドリを見たら、漸く(ようやく)自分がいるのは保健室のベッドの上なのだと理解した。


ああ、そうか。私はまた、倒れたんだ。


確か、体育の授業中、先生にカラーコーンを運ぶように頼まれて、その途中で意識を失ってそのまま……


誰がここまで運んでくれたのかわからないけれど、きっといつまでも帰ってこない私を心配した先生か誰かが探してくれて、保健室まで運んでくれたに違いない。


……そっか。それなら、この後お礼に行かなきゃ。


っていうか、意識が飛んでる最中、とんでもなく恐ろしい夢を見た気がするんだけど。


そう思うとやっぱり私は、初夏の暑さにヤられてしまったんだろう。



 

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