俺は、すっかり闇に染まった空を見あげた。




空には、どこを探しても星なんて輝いてなくて。




ねぇ、陽向……。





俺は一等星が照らしてくれなきゃ


存在できないんだよ……。






陽向、陽向……




届くはずのない声で、俺は君の名を呼び続けた。