ケータイ小説 野いちご

俺、お前に惚れてんだけど。



「誰がんなことするかよ」



耳元で甘く囁かれた言葉に眉をひそめる。


この人はどこまであたしを苦しめれば気が済むの?



「なんで!?久間君だってこのままじゃ困るでしょ?あたしとの仲を誤解されたままじゃ、本気で好きな人が出来た時に勘違いされちゃうじゃん」



なりふり構わずに必死だった。


だけど、逆効果だったようで。



「困るわけねーだろ?俺、お前に惚れてるって何回も言ってんじゃん。むしろ、ウワサが広まってくれた方が志帆に言い寄って来る男が減るからちょうどいいしな」



「いやいやいやいや!信じられないって言ってるじゃん」



からかってるだけなんでしょ?


それなのに。



「じゃあ、どうやったら信じんだよ?」



「どうやってもムリ。とにかく、これ以上関わらないで!」



そう言い残すと、あたしは駆け足で教室に戻った。



久間君を説得して誤解をとくのは諦めよう。


もう関わらないようにすればなんとかなるはず。


時間はかかるかもしれないけど、なんとしてでも誤解をとかなきゃ。



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