「変なメンバー……」



軌条奈留と青樹波奈、それに真樹に亜理子。それぞれこのつまらない現実に不満を抱く者ばかりが集結したようだ。



「いいじゃん!楽しそうじゃね?もちろん、お前も絶対来いよ?時間は夜9時に校門の前集合。時間厳守な?」



ニッと亜理子に笑って見せると、真樹は時間と待ち合わせ場所を伝えるため、奈留と波奈の元へと向かっていく。

亜理子は急な決定事項に少し戸惑いつつ、机の中から読者本を取りだし、途中のファンタジー小説からしおりを抜き、読み始めた。