「今日は、桜の家がいい」


「えーまた?」



クスクス笑いながらする車の中での会話。




あの誕生日の日から、レストランにも行くけど私か彼の家でご飯を食べる習慣ができた。



作るのは、彼の家でも私だけど。






「ダメ?」


「いーよ。今日は何にする?」



でも、いつも美味しいって食べてくれるから私は好き。





会社の人達からはもう完全に公認カップルの私達。



真那斗の人気は相変わらずだけど、前までのような熱烈なファンはいなくなった。













だけどそんな私達の絆を、壊そうとする人が現れたんだ。