「えっ?……ってことは、響さんのとこに行ったら、瑠奈に会えるんですか?」

樹が目を輝かせていた。

「今日の瑠奈への態度を見てる俺が、会わせると思うか?」

「………思いません」

「そう言うことだ。
今のお前達には、瑠奈は任せられないな」

樹達に、俺の言葉の意味、理解できるだろうか……














「俺たちが瑠奈の事、疑わず、信じたいと思えたら会わせてくれますか?」

樹にはちゃんと伝わっていた…………


「そういうことだな」

「………出直してきます」

カランカラン……


樹達は店を後にした。


あいつらが悪い奴じゃないのは俺は分かってる。

瑠奈の中で恐怖の存在に変わらないといいけど……

そう願わずにはいられなかった。

響side end……