1人、教卓で黙々と作業をしていると

「なにやってんの?1人?」

声が聞こえた。


手元を見ていた視線を上げるとそこには男が1人。


どうやら隅にいる男どもには気付いていないようだ。


それよりこの男、私は知っている。


学年でも噂になっている女たらしだ。

もっとも私は噂が大嫌いだしこいつにすら興味はない。