ふらふらのまま一度地面に手をついた金髪は、そのままアルコールのせいで動くこともできなくなった。


『……』


どうやら寝たようだ。



動かないことを確認した私はその姿を睨みつけて、その場を立ち去った。





大した行き先なんてないから、適当に足を進めれば繁華街の表に出る。


チカチカと眩しい看板が立て並ぶ表通り。


時間と比例して、昼間とは考えられないほど賑わっている繁華街。


ここは夜の街なんだから当たり前なんだけど。

でも今日はいつもより静かな気もする。