「父さん!自分の娘を置いてくなって何度

言ったら分かるんだ!」

 白い息と一緒に悪態を尽きながら駆ける少女

なんて周りから見れば随分と滑稽に見えるかも

しれない。

 1月1日終わり間際の夜、既に屋台の店仕舞

いが進んで寂しい空気が辺りを包んでいる。

さっさとイオンの正月余り物半額商品を物色し

たいのは分かるが、参拝を済ませた後の

ドキドキ!くじ引きタイムくらい待機していてほ

しい。