おとずれるのは

とつぜんで

なぜと問う暇もなく

にせの笑顔は頑なで

なぜと縋る間も与えずに

れきしは消えて

なかったことになるらしい

いつまでも

ここにいたくて

どくを盛られたふりをした

もどれないのはいやだった

ただそこにありたくて

ちいさなちいさな嘘を重ねた


こどくの中に沈むもの

わすれがたき遠い日々

さすらえど見つからない

れきしのすみに置いてきたもの

たかいヒールの靴も

まっかな口紅も

ちいさな髪飾りも


そんざいを問われる

れんぞくせいの中で

ともにあるはずの貴方と

もどらない日々と

からにこもる幼いわたし

れんさは終わりをしらない

のばらは わたしの野薔薇は

しんだのだ

たいように愛された

いつか生まれる誰かのために