「バカですか?先輩が俺のこと好きってことはわかってるんですよ。

でもまぁ、センパイがそんなに気持ちを言いたいんなら言わせてあげてもいいですよ?」




そう言って顔が近づく。



「センパイ、センパイは俺のことどう思ってるんですか?」



「…宮本くんの思ってるとおりだよっ!
って……んんっ!」



またキスが降ってくる。



でも、そのキスはさっきなんかと違って少し強引なものだった。



「センパイ、ちゃんと言ってください。じゃないと…」



「…言う、言うからっ!」



それだけ言って宮本くんから離れる。



「わ、私も好き…ですっ…!」



俯きながらそう言うと宮本くんはこう言った。



「じゃあ、帰りましょうか。」



いつの間にか雨がやんでいたらしい。


「これからよろしく、センパイ。」



「よろしく、ね…。」


私が答えると宮本くんはまた口を開く。



「それと…」



覚悟しといてください。



そう私の耳元で囁いたのだった。

【END】