「まず借金の3千万を支払って貰い掛け金が6千万だったので霧島さんには3千万が渡されます。これで貴方は金持ちだ。おめでとうございます」

龍崎は3千万を霧島に渡した。霧島は項垂れながら受け取り龍崎に
「上嶋さんはどうなるんです?」

「それは企業秘密です。知らない方が良い。あなたにはまだ未来があるでしょう。どうしても知りたいならこのギャンブルを続けて貰わなければならなくなりますよ?」
霧島は黙ったまま首を振り部屋を立ち去ろうとした。
「霧島さん。このギャンブルの事は口外はしないで頂きたい。何せ裏でやるギャンブルなんでね。後これ以外にもギャンブルは多数あります。またの参加をお待ちしております」

龍崎は笑顔でゆうと霧島を見送った。


「何がギャンブルだ…ただの殺しあいじゃないか…誰がやるか…もうやるかよ」
霧島は受け取った金の重さを実感しながら家へと帰って行った。


その途中1人の女性が家の前にいた。

「あの…霧島さんですか?」

20代くらいの女性が話しかけてきたので霧島は一瞬驚いたが頷き自分が霧島だと答えた。

「すいません。上嶋ってご存知ですよね?私娘なんです。申し訳ないですがそのお金渡して貰えないでしょうか?」

「はっ?これは渡すわけにはいけないんです。」

「父は死にました。たった1千万の為に。あなたはまだ若いじゃないですか。私とそう変わらないくらいでしょ?だから渡して下さい」
あまりに理不尽な言動に霧島は困惑しながら無視し家に入ろうとした。
「渡してくれないなら死んでください」
グサッ…霧島の腹部に激痛が走った。
刺されたのだ。
「あなたが悪いんです!!父を殺して手に入れたお金何だから私と母のお金なんです」

女性は金の入ったアタッシュケースを奪い走り去っていった。
「なんだよ…これ…こんな事あるのかよ…」

霧島は意識が朦朧としながら走り去っていく女性を見て腹部を押さえていたが気を失いその場に倒れた。