「じゃあ、また明日な。」

「おう。」

俺は剛彦と別れて家へと向かった。


なんかこんな時は由岐に甘えたい気分やけど、今日は友達と約束があるって言ってたしなぁ。

俺はフラフラと歩きながら家とは違う方向に歩き始めた。


家に帰っても何かあれやし、ちょっと寄り道でもして帰ろうかな。

祐樹は自動販売機で缶コーヒー買うと近くの公園に行き腰を下ろした。


「はぁーっ・・・不倫かぁ・・・」

不倫ってどんな気分なんやろ?
やっぱりいつばれるかとビクビクしながら過ごしてるんやろうか?
そこまでしてする必要あるんやろうか?

そのドキドキ感が堪らんって言ってる人もおったなぁ?
でも結局、誰も幸せにはならへんやろ?


そやのになんで・・・


そんなことを考えながら汗のかいた缶コーヒーを飲んでいると、ポツポツと雨が降り出して来た。


「えっ?」

そして降り出したかとおもうと雨足は急に激しくなり、前が真っ白になるくらいの豪雨になった。