「今日の祐樹、なんかすごかった。」


「えっ?」


「何かあったの?」


いつもと違う俺に何か察したのか由岐は心配そうに俺を見た。


「いや、何も!」


「そう・・・」


明らかに動揺して返す返事にも、由岐はまるで受け止めたかのようにニコッと微笑んだ。


由岐には敵わない・・・


「なんか俺、変か?」


「ううん、すごい愛情感じたよ。」


「由岐・・・」


「祐樹、大好き!」


由岐はそう言って祐樹の唇にキスをする。


由岐・・・


今度こそ、今度こそ由岐とちゃんと付き合おう。
俺がしっかりしていれば、きっと大丈夫なはずや。


俺はその夜、由岐を求め続けた。
逢えなかった日の分を埋めるかのように。