【…また…逢ったら聞け

ばいいよね…ドキン】



荷物をまとめるのも

二度目となると手馴れた

ものだ。



《チビ太~ママとおでか

けしよう?だいじなオモ

チャもっていこうか?》


[はぁ~い~]



こないだと同じ光景だ。



【ドクン…ここで…パパが

帰って……ドクドク…】



でも今回は違う!



もし帰ってきたとしても

あたしは出る!!



荷物は大きなバック一個

とチビ太のリュックだけ。


《チビ太いこうか?》



あたしは部屋を見渡した。



【あっ!!】



大事な物を忘れていた事

に気付いた。



【これだけは…キュン

忘れられない……】



チリン……チリン………



TUNとあたしをずっと

ずっと繋いでいてくれた

水色の鈴――――