そんなすばらしい人とドラマを作れたことのほうに感謝したいくらいだよ。



 瑞那ちゃんは初めてレギュラーとしてドラマに出演していたから目にうっすらと涙がうつっている。



 そりゃそうだよね。



 私も初めて主演をしていたときはこうやって自然に涙が出てきたもん。



 私はそっと瑞那ちゃんの肩に手を置いた。



 そして、私はドラマのメンバーとアイコンタクトを取ってからそっと現場を抜け出した。



 それから準備してあったモノを取りに行って──。




「監督、お疲れ様でした!!」


「あと、お誕生日おめでとうございます!!」


「これ、俺たちからのプレゼントです」


「ありがとうございました!」



「……えっ?」